始まりの日
男性であれば、誰しも避けることができない問題・・・。
それが頭髪である。
このブログはティーンエージャー時代に若ハゲに悩まされ、30代も半ばに差し掛かった私がAGAクリニックに通うことでの変化を記すものである。
まず、私自身の頭髪史を振り返ってみる。
最初にあれっ、薄くない!?と気づいたのは中学生のころだから15歳、今から20年近く前だ。
頭頂部の地肌が透けはじめ、前頭部も密度が少なくなって行き、髪型もセンターカットから真っすぐおろす坊ちゃんカットスタイルを余儀なくされた。
ただ、この時期は部活のストレスがあったことや、お昼ご飯代としてもらっていた500円を私腹を肥やすため菓子パン一つで過ごすという偏った栄養バランスの食生活を送っており、ニキビの悩みのほうが大きく、一時的な症状だと思っていた。
とはいえそこは思春期、様々な栄養素について貪欲に知識を吸収していたことを覚えている。
当時はインターネットはまだ普及しておらず、ポケベルが存在していた時代だ。
知識を得る手段は書籍しかなく、家庭科の教科書の最後に全ビタミン・ミネラルの説明があり、自身のバイブルとしていた。何が欠乏すると体のどこに影響があるかについて、自分以上に詳しい中学生はいなかったと自信をもって言える。
ちなみに食材100グラム中の含有量も記載されていたが、一日の摂取基準値を食事で取ることの難易度に絶望した。
肌と髪には亜鉛とビタミンB類、パントテン酸カルシウム、イチョウの葉、DHA、EPAの摂取が必要であり、それを満たすための食事はその後の食嗜好を決定づけるきっかけとなったと思う。
高校生になり、ようやくインターネット世界に入学することができた。
大学生の姉が買ったACERのノートパソコンとeo64エアを毎日の食器洗いとゴミ捨てと引き換えに使用することとなったが、相変わらず頭髪達の卒業は続いていた。
この頃は明らかに薄く、もう薄いということについて周りの人間が触れることができなくなるアンタッチャブルゾーンに入っていた。
ハゲた先生が授業中にアデランスの悪口をひとしきり言った後、「この教室には将来ハゲそうな人は~(チラッと俺の席を見る)・・・いないと思うけど!(何故か強調)」というようなこともあった。
ゴルゴ並みに背後を取られることを憎み、席替えで前の方になった時には、ノストラダムスへの期待から寺に賽銭を投げることまでした。
インターネット環境を手に入れることで、ある沼にどっぷりとはまってしまうことになるのだが、それはまた次回!!